私たちはテスラを超える
Turing、2030年完全自動運転に向けた疾走
2025-06-16 온라인기사  / 글 | 박정규 겸직교수, KAIST 기술경영전문대학원



Turing の山本一成CEO(左)と朴正圭兼職授 

山本一成チュ
リング共同創立者兼CEO Yamamoto Issei, CEO of Turing


2025年5月20日、KAIST(韓国科学技術院)技術経営大学院の朴正圭(パク・ジョンギュ)兼任教授が、日本の自動運転スタートアップ「Turing(チューリング)」を訪問し、山本一成(やまもと いっせい)CEOと面会した。山本CEOは、「2030年までに完全自動運転を実現する」という目標とともに、テスラを追い越すという大胆なビジョン『We Overtake Tesla(私たちはテスラを超える)』を企業スローガンに掲げている。【編集部注】

| 朴正圭 兼職教授KAIST技術経営専門大学院

 
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20日、KAIST技術営専門大院のパクジョンギュ兼職は、日本の自動運スタトアップ「Turing(チュリング)」を訪問し、CEOの山本一成氏とインタビュを行った。
山本氏は大中、棋アマチュア五段の力を持っていた。ある偶然の機にコンピュタプログラムと人工知能についてび始め、棋プログラム「Ponanza(ポナンザ)」の開に取り組んだ。
初期の段階では、それほど棋プログラムではなかったが、人工知能技術を導入することでPonanza力は向上し、2017年には棋の最高名人を破ることに成功した。


その後、「次に何をすべきか」を模索していた中で、カネギメロン大で自動運究をしていた木俊介氏と出い、2021年に完全自動運システムの開を目指すスタトアップ「Turing(チュリング)」を共同創業した。この社は、創業初から人工知能を用いたエンドー・エンド(End-to-End)方式を採用し、完全自動運現を目標としている。
筆者はまた、523日に浜で開催された「人とくるまのテクノロジ展」にて、チューリングの共同創業者でCHRO(最高人事責任者)でもある木俊介氏の講演を聞き、話を交わした。
本日紹介するのは、日本においてエンドー・エンド(E2E)方式で2030年までに完全自動運を目指している山本一成氏とのインタビュ容であ









PARK, JEONGGYU 1)
こんにちは。韓で自動車産業の調査と究をしているパクジョンギュと申します。お時間をいただき、ありがとうございます。
近年、自動運技術のトレンドは、従来のルルベス(Rule-Based)方式から、センサタを最初から最後までAIで一貫して理する「エンドー・エンド(End-to-End、以下E2E)」方式へと大きく換しつつあります。
チュリングがE2E方式を採用し、完全自動運に挑しているスタトアップだと伺い、ぜひお話をお聞きしたくて伺いました。

まずは、簡に自己紹介をお願いできますでしょうか?
私の理解では、東京大中に留年された後、AIに興味を持ち、本格的にび始められたと聞いていますが。


YAMAMOTO, ISSEI 1)
はい、その通りです。東京大の新入生はまず駒場キャンパスに入るのですが、成績がいとキャンパスに進できません。私は成績がくて留年しました。
そのとき、時間に余裕があり、「これから伸びる分野は何か」と略的に考えるようになりました。2008年か2009年ごろだったと思いますが、その頃のAIは今のように注目されてはいませんでした。
ただ、ムアの法則によって半導体の集積度が上がりけている中で、「次に新しいことが起こるとすればAIではないか」と考え、AIの勉を始めました


PARK, JEONGGYU 2)
では、その頃がコンピュタやAIに初めてれたタイミングだったのですね?


YAMAMOTO, ISSEI 2)
はい、そうです。正直に言えば、時の私はキドを打つのもやっとというレベルでした


PARK, JEONGGYU 3)
は私は機械工攻しており、修士博士課程のときにプログラムを組んだことがあります。ただ、私が行っていたのは、あくまで正確に式化された理論と問題があり、それを解くために問題を細かく分割し、コンピュタを使って計算して解を導き出すという方法でした。
いわばリダクショニズム(還元主義)に基づいてプログラムを書き、結果を得ていたのです。
ところが、AI(人工知能)についてび始めたとき、正直かなりの拒否感を抱きました。一言で言えば「これは一体何なんだ?」という感でした。なぜそのような結果が出るのか、うまく明できないことが多かったからです。
たぶん私が機械工んできたから、なおさらそう感じたのかもしれません。
山本さんもAIを勉し始めたころに、そうした違和感を感じたことはありますか?


YAMAMOTO, ISSEI 3)
機械工に限らず、多くの分野がリダクショニズム(還元主義)に基づいています。それは、「物事を分解し、その細部の構造を理解していけば、全体も理解できるはずだ」という考え方です。これは人類が複な問題を解決するために、これまでってきた最も重要な方法の一つです。
ただ、こうした還元的なアプロチは、もしかすると人類が20世紀までに用いてきた問題解決の方法であり、21世紀、22世紀に向けては別の解決法が求められるかもしれません。
のところ、私は子どもの頃から「何かを分けて分類(classification)する」というやり方があまり好きではなかったように思います。


PARK, JEONGGYU 4)
ということは、最初からAIが性に合っていたのかもしれませんね?


YAMAMOTO, ISSEI 4)
たとえば「分類」という行一つとっても、文化によって異なります。
チョウを分類する場合、「蝶」という漢字はに活動するチョウを指しますが、夜に飛ぶチョウには別の漢字である「蛾」が使われます。ところが、フランスに行くと、そういう分類自体が存在しません。
分類の仕方は文明によっても違いますし、人の視点によってもわります。
つまり、世界をさまざまに分けて見る方法もある一方で、私は「世界は必ずしもそうなっていないかもしれない」と考えるタイプなんです。
もしかすると、AIが自分に合っているのは、こうした私自身の哲係しているのかもしれません


 
人工知能はどうやって名人を超えたのか? 最強の長期AI Ponanzaの開者がえる機械習、深層習、習の本質、ダイヤモンド社、2017年出版、



PARK, JEONGGYU 5)
おそらく私がAIする最初の拒否感をり越え、「ただ受け入れた方がいいのではないか」と考え方をえるまでには、45年はかかったと思います。
自動車業界でも現在さまざまな化が起きており、存の自動車メにとって受け入れがたいことも多いのですが、そのひとつが自動運におけるアプロチの換だと考えています。
これまではルルベスで、エンジニアがルルを設計してプログラムに落としむ方法が主流でしたが、現在はエンドー・エンド(End to End)方式への急速な換が進んでいるように感じます。
特に、2025年の上海モショを見て、その化をより感しました。
チュリング社は、最初からE2E方式によって完全な自動運を目指しているのですよね?


YAMAMOTO, ISSEI 5)
はい、その通りです。従来の自動運は、「認知」「予測」「判」「制御」といったモジュルが個別に存在し、それぞれのステップを踏んで理していました。
しかし現在では、一貫したネットワクを用いる方式に移行しています。
最終的には、物事を分類して理するよりも、一のネットワクを使い、「何が必要で、何が不要か」という判を人間が行うのではなく、AIによって行する、という考え方です









PARK, JEONGGYU 6)
AI
を用いてE2E方式で自動運を行う場合、他の競合企業も皆E2E方式を採用してきたとしたら、どのように差別化をることができるのでしょうか?
AIといっても、結局のところ良い成果を出す企業もあれば、あまり成果を出せない企業もありますよね?


YAMAMOTO, ISSEI 6)
私たちはデタを自ら集しています。したがって、AI習させるためのデタを非常に高いレベルで管理することを目指しています。
AI習用デタを作るためには、人間が際に道路を運してデタを取得する必要があります。ですから、社の現場をごいただければ分かると思いますが、優秀なドライバを採用し、十分にトレニングした上で、際の道路で走行デタを集しています。

その後、そのデタをクレンジング(data cleansing)し、バリデション(validation)を行い、正しいAIモデルを構築して使用しています。
途中で結果が良好かどうかを確認し、もし良くない場合にはデタの取得方法を少しえてみて、改善されるかどうかを自ら証しながら進めていきます。

つまり、一言で言えば製化しています。
このような取り組みは、エンジニアの頭の良ししの問題ではなく、社組織の構造や責任感の問題だと考えています。もちろん、優秀なAIプログラマがいることが前提にはなりますが、それに加えて組織としての体制や文化が極めて重要だという認識を持っています


PARK, JEONGGYU 7)
最近、上海モショに行ってきました。そこで、Horizon Robotics(地平線)という社が開した自動運システムを搭載した車に試しました。
な中の道路を、ほぼ1時間にわたって自動運で走行し、人間の介入は1回程度というレベルでした。
かつてとは違い、中AI分野で非常に速いスピドで自動運システムを構築していることに驚きました。
なぜこれほどまでに急速な展が可能だったのでしょうか?


YAMAMOTO, ISSEI 7)
今この分野に飛びんでいる人たちは、基本的にある程度は頭の良い人たちです。
最終的に必要なのは、どれだけに課題と向き合うか、使命感があるか、そしてこの仕事を心から愛しているかどうか、ということだと思います。
そして者の役割は、そうした人たちが仕事をするうえでの障害を取り除くことです。

特に日本や韓は、まるで子のように似ている部分が多く、官僚的な傾向がいですが、それにして中の最近のIT系スタトアップの創業者たちは、人がその能力を存分に揮できるような環境を作っている。
それが、中における急速な展の理由なのではないでしょうか


PARK, JEONGGYU 8)
現在、チューリングは2030年に完全自動運現を目標としています。
2030年というと、もうあと56年しかされていませんが、それは、もしルルベス方式であれば自動運のレベルは線形的にゆっくりと向上していくのにし、チューリングが目指すE2E方式であれば指数関数的にレベルが急成長する可能性がある、と考えているからでしょうか?


YAMAMOTO, ISSEI 8)
最近では、LLMChatGPTのような技術が非常に高いレベルに達し、一定の常識を持ったAIが生まれつつあります。
そうした進展を見る限り、2030年に完全自動運現できない理由が、私には見たりません。


PARK, JEONGGYU 9)
チューリングは他社と比べて、VLMVision Language Model)にかなり力を入れているという印象を受けました。それはなぜでしょうか?


YAMAMOTO, ISSEI 9)
完全自動運現するには、そのシステムが**常識(common sense**を持っていることが絶に必要です。
それはに車が白線の間を走ればよい、という話ではなく、**身体性(Embodiment**を備えた存在として設計されるべきだと考えています。

たとえば、23の子どもを想像してみてください。
彼らは身体を持った知性体として生まれていますが、まだその身体性を完全に獲得してはいません。
知能を完全には得ていないために、さまざまな行動を取ります。
物を投げたり、口に入れてみたり、ってみたり、ときには高い所から落ちて頭をぶつけて泣いたりします。
それは、物理空間の中で「ある行動を取ったとき、どのような結果や副作用が生じるのか」を習しているのです。

したがって、自動運のためのAIを作るには、こうしたを積ませる必要があります。
そのために、まず私たちは大規模な走行デタのを行っています。
自動運現するには、まず「運とは何か」をAIえなければならず、それにじた膨大な量のデタが必要となります。

例えば、私たちは8時間ずつ、朝5時に集合し、夜23時まで運しています。もちろん途中に交代時間はありますが、年間355日、週末も含めて稼しています。
際、チューリングで一番大きなチムはAIムではなく集チです。

このチムには、かつて自動車メーカーでテストドライバをしていた方や、警視庁で白バイの指導者だった方、あるいはレスドライバ出身で反射神と運技術に優れた方が所しています。
そうした方の「運が上手いとはどういうことか」という知見を、そのままとしてAIえるという方法で習を進めています。
そしてもう一つ、チューリングは**高度なVLMVision Language Model**の開にも取り組んでいます。
VLMLLMLarge Language Model)の次の念であり、「Vision」は視情報、「Language」は言語を意味します。
それらを統合した「視-言語モデル」と呼べるものであり、自動運AIに常識や文脈理解を持たせるための重要な要素です。









PARK, JEONGGYU 10)
VLM
に取り組むには、相なレベルの投資が必要なのではありませんか?


YAMAMOTO, ISSEI 10)
私たちの社にとっては、ChatGPTのようにすべてを知っているようなものを作る必要はありません。
必要なレベルに達していれば十分なのですが、それでも道路や交通にする情報だけでなく、やや高度な領域である「人間にする理解」まで可能にしようとしています。
一定のバランス感が求められる部分だと考えています。


PARK, JEONGGYU 11)
に行ってみると、Horizon Robotics(地平線)という自動運システムを開している社があり、ここではSoC(システムオンチップ)まで自社で開しています。
一方で、Momenta(モメンタ)という社はSoCは作らず、自動運システムのみを開して完成車メに提供しています。
現在、チューリング社はSoCの設計まで行う予定はありますか?


YAMAMOTO, ISSEI 11)
チューリングでは現在、SoCにはNVIDIAを使用しています。
もちろん、SoCを搭載するボド全体は私たち自身が設計していますし、ミドルウェアも自社で開しています。
現時点ではSoCそのものの設計までは行っていませんが、悲願と呼びたくなるほど、ぜひ取り組んでみたいという思いはく持っています










PARK, JEONGGYU 12)
現在、チューリングが開している自動運ソリュションは、完成車メへの提供を目指しているのですか?
それとも、自社で電自動車を製造するところまでを視野に入れているのでしょうか?


YAMAMOTO, ISSEI 12)
自社で電自動車を製造するところまでは考えておらず、自動運システムを開し、それを完成車メに提供することを目指しています。
もちろん、自動車メが車を開する初期段階から加し、センサやさまざまなデバイスを適切に取り付けられるように、共同で作業を進めていく必要はあると考えています。


PARK, JEONGGYU 13)
トヨタは中Momenta(モメンタ)の自動運ソリュションを導入して車を製造し、かなりの販売実績を上げているそうです。
結局、チューリングもMomentaと似たビジネスモデルだと考えてよいのでしょうか?


YAMAMOTO, ISSEI 13)
はい、その通りです。ただ、中Momentaが海外市場に進出するのは難しいのではないかと思っています。
そのような況の中で、英にはWayve(ウェイヴ)という企業がありますが、我にはまだある程度の時間があります。その間にチューリングとしては自動運ソリュションをしっかりと作り上げていけばよいと考えています。


PARK, JEONGGYU 14)
Momenta
の技術レベルはどの程度だとお考えですか?


YAMAMOTO, ISSEI 14)
正直に言って、私はMomentaをリスペクトしています。
アメリカでテスラの自動運や、イギリスでWayveの車にったことはありますか?
Momentaはテスラのレベルにはまだ達していないかもしれませんが、それでもかなり高いレベルの自動運現できていると思います


PARK, JEONGGYU 15)
アメリカやヨロッパには、自分の予算ではなかなか足を運んで調査するのが難しいため、際に試することはできていません。
日本や中であれば、自分で直接訪れて調査を行っています。
現在の日本の完成車メの自動運技術のレベルや方向性について、どのようにお考えですか?


YAMAMOTO, ISSEI 15)
従来の完成車メは、どうしても還元主義的な思考やウォフォル型の開プロセスに慣れているため、アジャイル開AIを活用したE2E方式への移行は容易ではないと思います。
そうした中で、トヨタは中Momenta(モメンタ)の技術レベルを評し、現在では日産もイギリスのWayve(ウェイヴ)と共に自動運ソリュションを共同開するなど、AI中心(AI-centric)の企業との協業を始めています。
私たちチューリングも、そうした流れにって事業を展開していきたいと考えています。

テスラは、ハドウェアとソフトウェアの方を自社で開できる唯一の企業であり、本にすごい存在だと思います。それが可能なのは、創業者がハドとソフトの方を深く理解している人物だからだと考えています。
でも、AIを中心に据えた企業が急速に成長しているのは、ソフトウェア出身の創業者が多いためでしょう。

とはいえ、私たちチューリングは、そうした競合に打ち勝ちたいと思っています。



 



PARK, JEONGGYU 16)
最後の質問になりますが、チューリング社を訪問した際、「We Overtake Tesla」という言葉が社のビジョンのように大きくげられているのを見ました。
普通の企業ではあまり見ない光景だったので、少し驚きました。その言葉にめた思いや背景をえていただけますか?


YAMAMOTO, ISSEI 16)
テスラは、自動車産業に革命を起こした、本に尊敬すべき企業です。
なぜ私たちがこのように大胆なミッションをげたのか、その理由を明させてください。

AIで人をワクワクさせよう」といった、誰もが成できるようなミッションげないと、創業前から決めていました。
スタートアップの本質は、世の中に革新を問いかけることにあります。だからこそ、私たちのミッションは万人に賛同されるものではありません。本当の革新は、いつの時代も必ずしも全員の支持を得られるものではないからです。
私たちは、目標が大きく、人によって否が分かれるようなミッションを持つべきだと、創業前から決めていました。
たとえば「We Overtake Tesla(私たちはテスラを超える)」とげておけば、社の日の意思決定すべてが
**「これはテスラを超える方向なのか」**という基準で行われるようになります。

チューリングは、大きくなってテスラを超えるか、そうでなければ滅びるか、どちらかしかありません。
それはこれまでずっとそうでしたし、これからもわることはありません





朴教授がチューリングの共同創業者兼最高人事責任者(CHRO)である青木俊介とポーズを取った



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